■尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 縦走 2022年08月07日から08月11日


  ■ 尾瀬・燧ヶ岳・至仏山 縦走 3日目 からの続き

 2022年8月10日、尾瀬登山の4日目です。
 昨日は、またクマに遭遇するトラブルがあったワケですが、
 まずは、起床して体操をし、散歩で足の具合を確認…

  

 またクマおるやんけ!!
 またクマがいると嫌だなと思って、わざわざ昨日とは反対方向に来たのに、こっちに移動してきてるー!?

  

 どうやら昨日を同じクマの親子で、朝ごはん中の様子。
 この辺りに生えてる、ミズバショウの根っこがお気に入りらしい。
 子熊がちっちゃくて可愛らしいですが、親子連れの母熊は非常に危険とよく言われますな。

 尾瀬ケ原へ抜ける木道の入り口になってるので、
 ここを抜けて向こうへ行きたいお姉さんが足止めくらってましたので、
 ビジターセンターの方に相談してみては?と教えたんですが、
 暫くして戻ってきたお姉さんいわく「この時間は追い払わないので、声出して威嚇しながら通り抜けてください」と言われたそうな…マジで?

  

 こんなのんびり動画撮ってるのは、すぐ後ろが山小屋だからなんですが、
 尾瀬ロッジの玄関出て20mくらいのところに熊が陣取ってる感じ。

 最終的にはビジターセンターの人が来てくれて、追い払ってくれました。
 「ホーイホーイ」と声を上げてガンガン近づいていく様子はプロやな──ってなりましたが、
 山小屋に戻って荷物まどめてる最中に、破裂音が何度かしてたので、たぶんまた戻ってきてしまっていたので、
 最終的には爆竹かなんかで追い払ったのかな…?

 とりあえず小屋に戻って朝食を食べ、
 トイレなんかを済ましてから出発。

  

 植物研究園を抜けて10分くらいで至仏山の登山口へ。
 あとで後ろから来たおじさんに聞いた話しですが、どうもこの登山口のすぐ脇に、熊が陣取っていたそうで。
 というかすぐ近くの木道で風景画を描いてたおじいさんいたけど大丈夫だったんかな…

  

 山の鼻から至仏山へ至る道は、登り専用で下りでの使用は禁止されてるんですが、
 まあ実際登ってみると納得。傾斜の角度がキツすぎる登りがずっと続くし、
 山全体が蛇紋岩というもの凄く滑る石で出来てるので、下りだと絶対ケガするわこれ。
 というか木道部分も貼り付けてある横木がないと滑って登れないよこれ!

  

 オマケに昨夜も猛烈な雷雨だったので、階段上に積まれた石に小川みたいに常に水が流れてる状態。
 滑って転ばないように神経を使うので、気力と体力の両方がゴリゴリと削られる…

  

 オマケに燧ヶ岳ちと違って、至仏山は岩ばっかりなせいで森林限界も早くて、1700m付近から遮るものがなく、
 直射日光で体力を消耗させられる状態。これはしんどい。

  

 そんな感じで石の積まれた階段、岩場が3時間くらい延々続くのが至仏山。
 こんな感じの鎖場も度々登場するのでそこそこトレーニングしていないとキツいかも。

  

 ラストの方は階段になってるんですが、この階段がまた長いんだ。
 空まで伸びるような階段の上に、あそこまで登れば終わりか!?

  

 と思わせておいて、中間地点で、さらに延々続くという心を折りに来る仕様。
 さすがにしんどいので、途中の高天原という展望ポイントにあるベンチで、お茶入れて休憩しましたよ私は!

  

 高天原から更に30分登るとようやく山頂。
 結構な人がいてビックリしましたが、ほとんどは反対側の鳩待から登ってきた人たち。
 鳩待からだと距離は長いけど標高差も小さくて比較的登り易いんですよな。
 
  

 と、これで後は下山!とか行かず、まずは隣の小至仏まで登り返して、そこから下り。
 この小至仏までの道が、これまでの延長みたいな感じで結構難儀します。

  

 小至仏から悪沢岳くらいまではまだ岩場が続くので油断できませんが、
 悪沢岳から後は、傾斜の緩い登山道と木道が続くので一気にラクに。

  

 ただ悪いことに雨が一気に降り出してきたので、ザックのカバーだけして先を急ぐことに。
 降ったり止んだりなので、レインウェアは着なかったんですが、そこまで濡れなかったのは幸い。

  

 この道は、緩やかだけど距離が長いので、悪沢岳からしっかり1時間半はかかって登山口に到着。
 バスの発着場や駐車場があるだけあって、人の多いこと!

  

 戸倉までのバスがすぐに来たんですが満席になるくらいの混雑っぷり。
 で、問題は戸倉から今日の宿をとってる老神温泉までのバスが2時間に1本くらいしかないこと。
 仕方ないので、戸倉で少し時間を潰すことに。

  

 まず一番目立つ建物、尾瀬ぷらり館戸倉の湯へ、
 行ってみたんですが、水湯休館でこの日は休み!なんてこった!

  

 で、地図で調べて電話してみて日帰り温泉やってるホテル玉城屋さんへ。
 かなり古びたホテルですが、温泉が湯の花が散る良いお湯で最高。
 というか、ここに泊まればよかった…と思うくらい。

 といっても当日になってどうこうできる話しでもないので、バスに乗って老神温泉へ。
 ここの伊東園ホテル山楽荘が今日のお宿。

  

 伊東園ホテルは、前に谷川岳行ったときも泊まったことあるんですが、
 とにかく安い、そのワリにはそれなりの部屋と温泉ってところがコストパーフォーマンス的に最高でして。

  

 というか県民割と地域ポイント活用したら、一泊2食、特別料理追加でこの値段だしね。
 非常にありがたい…
 ほんとは日が暮れたら、ホタルを見れないか散策しようと思ってたんですが、
 この日も日が暮れるなり猛烈な雷雨に。まあどちらにしても7月中旬あたりまでしか見られないそうだし、
 膝の痛みが怪しかったので大人しくしてて良かったかも。

  

 翌朝は早めに起床して再度温泉を堪能してから帰路に。
 伊東園ホテルの良いところは、チェックアウトが11時なので、のんびりできるところよね。
 最後に疲れをとりたい場合にはいい具合。

 そういえば、老神温泉にはあの3割美味いで有名な、餃子の満州の経営するホテルがあるんですよな。
 最初はこっちに泊まることを考えてたんですけど、激安なので一ヶ月前から予約が埋まっててねえ…いつか泊まってみたい。

 こんな感じでの4泊5日でしたけど、
 帰宅翌日に念のため整形外科で膝見て貰ったら膝に水が溜まってると言われて、
 でっかい注射器で2本分も水を抜いてもらって、違和感どころじゃなかったわと。
 いや、まあ見るからに足の太さ違ってたしな…病院いっといて正解だった。

 次に尾瀬にくる時は、尾瀬ケ原だけ楽しむか、あとは会津駒ヶ岳かなあ。
 戸倉に宿をとって一泊するのもいいかもしれない。


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