■富士山 吉田古道経由 2024年08月21日から08月24日




  ■ 富士山 吉田古道経由 2日目 から

 ■富士山 吉田古道経由 3日目

 富士山3日目。
 深夜2時起床なのでまだ夜中ですが。
 昨日売店で買っておいた気圧でぱんぱんになったクリームパンと、
 ボトルに入れておいたお湯で淹れたコーヒーで早めの朝食。ほぼ夜食ですが。

  

 ゲートの開門が3時なので3時過ぎに準備して外へ。
 ただ5合目に宿泊した場合、宿泊証明書を発行してくれるので、ゲートで提示すれば3時前に通ることも可能。
 まあ俺は頂上でのご来光には特にこだわりないので3時に出発。
 外は小雨がしとしと降ってる状態…これはしんどいことになりそう。

  

 24時間常駐してるゲートでリストバンドを提示して出発。
 職員の方はホントにお疲れ様です…この時間でも他にも登山客がちらほらいるのはさすが日本一のお山。
 もちろん真っ暗なので、ヘッドライトと懐中電灯を装備。

  

 泉ヶ滝から登山安全指導センターを経て吉田ルートで頂上を目指します。
 歩いてるうちに雨は止んだのでレインウェアを収納して歩きます。気温は10度くらいですが歩いているうちは寒さは感じず。

  

 前回は御殿場ルートだったので吉田ルートは初ですが聞いていた通り岩場で急登が続くのでキツイ…
 だんだん明るくなってきたので足元の不安はなくなりましたが、雨のせいで滑るので慎重に。

  

 7合目まではすいすい来られたのですが、ここから上は山小屋に宿泊していた登山客が続々出てきて、
 結構な混雑に。はっきりいって外国人とかよりツアー団体の登山客の方がマナー悪いし厄介。
 狭い道で駄弁って渋滞つくってても道開ける気は無いし、ガイドが登山道で解説打ってて道塞いだりとか勘弁して欲しい…

  

 振り返って見ると夜が明けて綺麗な雲海が。
 ご来光は雲で遮られて見えませんでしたが、この景色もなかなか。

  

 吉田ルートは急登で足場も悪いので、昨日すでに消耗してる俺には非常にしんどいのですが、
 1合ごとに山小屋があるので、しっかり休憩入れていけば、まあなんとかなりそう。
 ただ、天気の悪さを想定した雨具と防寒着、日差し対策と余分の水を背負ってるせいで、荷物が重い!
 ご来光にこだわらなければ防寒着は要らないし、山小屋もいっぱいあるので水も最小限で良かったなと後悔。

  

 ペースを上げたおかげで団体客の行動するエリアを引き離しに成功し、混雑から解放。
 代わりに日が出てきて気温がどんどん上がってきて気温と湿度に悩まされることに。

  

 体感だと7合目から8合目までは長く辛く感じたかな…
 こまめに休憩入れながら少しづつ登っていきます。

  

 標高が高いので息が切れるの早いんですが時々後ろを振り返って景色を眺めて息を整える。
 幸い、集団は引き離したのでゆっくりしてても迷惑にならないですし。

  

 時間的にはそんなにかかってないんですが凄いしんどい。
 荷物の重さと前日の疲労の蓄積がここにきて響いてきてます。
 なんとか8合目に到着。山小屋は宿泊客のご飯中だったので、前のベンチで休憩。

  

 なんか8合目の区間が異様に長く感じる…
 登っていって山小屋があって9合目か!?と思うと本8合目ってなんだよ!!

  

 八合五勺にある「御来光館」が最後の山小屋で、その後は頂上まで休憩ポイントなし。
 この辺りになると、疲労からしんどそうにしてる人が多いですな。俺もですが。
 小屋で菓子パンを買って食べたんですが、疲労からなかなか喉を通らなくてしんどい。

  

 下山専用のブル道を下ってくる人々が見えるので、頂上まであと一息ってことはわかるんですが、
 傾斜がキツイのと疲労で足が上がらない…

  

 鳥居を越えてしばらくするとようやく9合目。
 小さな祠があるだけなんですが後ろが少し広場になってるのでここで休憩してる人が多いです。
 外国人が多かったですけど、軽装の人はまったくおらずみんな使い込まれた登山装備。

  

 ここから最後のもうひと頑張り。
 天気もよくなって素晴らしい眺めなんですが、もう足腰に限界きててフトモモがぷるぷるしてるんだよ!

  

 頂上の手前の鳥居を越えて、ついに富士山のお鉢の部分に到着!!
 すぐ目の前の頂上浅間大社奥宮にお参り。

  

 富士山名物めっちゃ高い自販機。
 でも、下界で値上げしてるのに山頂はずっと500円で値上げしてないから相対的に安くなった感があるのがなんか悲しい。

  

 お鉢巡りしながら山頂の碑を目指すわけですが、
 いいタイミングできたのかあまり人も多くなくて良い感じ。
 独立峰ならではの高度感。雲がいい感じに出てるのでまさに天上って感じがします。

 お鉢巡りは作法として右回りが正式ということなのでそれに習って右回り。
 ぐるっと回って剣ヶ峰手前の馬の背まできたわけですが、ここ道が細いし急坂で苦手なんですよねえ。

  

 って…馬の背でショベルカーがなんかやっとる!?
 間違いなく、日本で一番高いところで稼働してるショベルカーだなアレ。

  

 って急坂なのに人がいてもお構い無しで作業してるの怖ええよ!
 なんか泥の塊が転がってくるし!!ご安全に!!

  馬の背を登りきって山頂の到達!!3000m登りきった!!
 いいタイミングだったのか山頂の写真もすぐ撮れたので早々に離脱。

  

 というのも雲が近づいてくるのがずっと見えてたからなんですが、お鉢を一周してくる頃にはすっかり雲の中。
 小雨が降ってきました。もともと予報では午後以降は天気崩れる恐れあったけど、早すぎる!!

 なんか食べなくちゃと思ったんですが空腹感はあるのに疲労で食欲がまったくない…
 登ってくるまでの小屋でinゼリーが売ってるのをみたんですが頂上以降ぜんぜん売ってなくて辛い。
 なんとか食べられそうなお汁粉で少し回復。

  

 須走口へ下山するためにブル道を下るワケですが、すっかり雲の中。
 先がぜんぜん見えん…!!

  

 まあロープ張ってあったり道標があるので道迷いの心配はありませんが。
 下りなのですいすい進めて、体の疲労も少し回復。

  

 登ってくる時はあんなにいい景色だったのに、ほんの2時間でこの天気。
 霧で先がまったく見通せない状態で、不安になる情景。
 砂走りまで下ってきたんですが、苦手なんですよねえ砂走り。
 名前に走って入ってるので走る人もいるそうですが、実際のとこはこんな感じで石がゴロゴロしてるので、
 走って転んだら大怪我します。実際、怪我して救助される人が多いのもこのエリアだしね。

  

 ただまあ微妙に傾斜がキツイのでゆっくり行こうとしても足が前に出ちゃうんですよな。
 俺はストックを駆使して、スキーで下るみたいに砂に足をすべらせるような感覚でスピードつけて降りるようにしました。
 ただ、この方法だと登山靴に凄くダメージ入りそうで嫌なんですけども。

  

 砂走りの途中で地図の表記がないところで急に行き止まりになって別の分岐へ誘導されて戸惑ったんですが、
 まあ道なりに進んだら元の道に結局は合流できたので特に問題はナシ。
 足がガクガクになりながら、なんとか砂走りの終点の砂払い5合目、吉野家に到着。

  

 ここから下は樹林帯になるんですが、下界に近づいたことで完全に雨雲の中に入ったようで土砂降りに近い状態に。
 まあなんとか視界は確保できる程度ですが。
 で、 雨のせいでまったくスマホの操作ができなかったので、須走口5合目からバスに乗るまでの写真がない!

  

 5合目ついてからバス来るまでに20分くらい余裕あったんですが、雨具収納して体拭いたりしてたらあっという間だったし。
 下山するまでずっと動きっぱなしで寒さを感じることなかったんですが、バスの冷房で体が冷えたのと、
 じっとしてる間にアドレナリン切れたのか、急に体中の疲労が認識されて足が上がらない…
 で、どうも富士山周辺だけが局地的に雨だったようで、御殿場ついたらほぼ快晴ですよ。ええ。

  

  

  

 一昨年泊まった、御殿場リゾート時之栖に宿泊。
 素泊まりがほかにとれる宿と値段変わらなかったので温泉でゆっくりできるここにしました。
 夕食をバイキングで食べまくるぞ!と思ってたんですが食欲無いのでお食事処でさっぱりしたもの食べてすぐ寝てしまった…
 流石に疲労が限界越えててしまったよね…たぶんもうやらない。

  
  

 ほんとはそのまま直帰するつもりだったんですが、天気も悪くなかったのでバスで再び富士山駅に戻り、
 観光案内の窓口で写真を提示して、登山証明書をゲット。
 いや、素直に吉田ルートで下山すれば良かったじゃんと思いますが、最初は郵送でいいやと思ってたんですよ。
 自分としてはこれで、ようやっと真に富士山登ったと公言してもいいと思える気がするので、帰りに取得しておきたくなってしまった。
 通し番号では100番行ってなかったので、山梨側の麓から登った上で証明書を取得する人は年に100人もいないんですな。なかなか頑張ったな俺。

 もし次に富士山をやるとすれば、今度は海抜0mからの富士山登頂かな…
 っていや、もう麓からでも絶対やりたくないけど。
 やっぱり富士山登るなら1回目に登ったプリンスルートが圧倒的にラクですわ!
 次は好転のときにプリンスルートでのんびり登るのが絶対いい。
 カラダがボロボロで一週間くらい尾を引いたし。





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